雨を待つ国
ひとりぼっちの〈少年王〉と、名前と姿を奪われ獣となった〈王殺し〉。孤独な二人は出会い、そして……。
その国では、王は神であり国そのものであると信じられている。豊穣も富も王の善性ゆえとされる一方で、厄災は王の罪とされることから、十五年ぶりの干ばつが訪れる中〈少年王〉は民のため雨を求め必死に祈りを捧げていた。その頃、西の果てでは孤独に暮らす一人の男が「王を殺せば返してやる」という不思議な声を聞き、名前と姿を奪われる。醜い獣に姿を変えられてしまった男は、失ったものを取り戻すため王都を目指す。
〈王殺し〉×〈少年王〉。もふもふというよりゴワゴワ系の獣が餌付けされます。触手、獣姦描写がありますので苦手な方はご注意を。(続編→「神を屠る庭」)
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