死に神の名付け親(番外編) 約束までの距離 靴を脱ぐとじんわりと爪先を痺れるような痛みが包む。 「そろそろまた、限界かなぁ」 ルーカスはつぶやいて、骨ばった足から勢いよく靴下を抜く。圧迫されていたせいで親指の先は薄赤く染まっていた。 半年ほど前に買った靴がまた少しきつくなった。こうなることがわかっているから大きめのもの... 2019.02.19 死に神の名付け親(番外編)