本日は主に「こぼれて、すくって」第58話感想へのレスです。
- 羽多野の過去が明らかになって、超然とした感じだった羽多野が大分他のキャラクターと同じぐらいの場所まで降りて来てくれた感じで嬉しいです
→そう言っていただけて嬉しいです。わたしは隙や弱さのあるキャラクターが好きなので結果こうなってしまったんですが、超然としたスパダリ風な羽多野が好きだった方にはもしかしたらちょっとがっかりかもしれません。かといって羽多野の栄への振る舞いが大きく変わるわけでもないので、今後来るべき再会後はちゃんとふてぶてしい人間でいてくれるはず。
- 最後の栄の台詞に歓声を上げそうになりました…栄がめちゃくちゃ可愛いぞ…溜め息出そうなくらい萌えました
- 栄がどんどん変わっていって、堪りません
- 最後の栄が、なんだか魔性の女的に感じられて(尚人に続き!)、本編から大分遠くに来たなあと改めて感慨がわきました
→栄は基本自分のことしか考えていない男なので、尚人のこともとても大切にしていたけれどそれは「自分の大事な付属物」的な感じだったのかなと。他人を他人として気の毒に思ったり、代わりに怒ったりというのは今回が初めてなので人間的には一歩前に進んだ、はず。
- いろんな意味で栄が一番ひどい奴だと思うので他人の事情に勝手に踏み込んで何言ってんだお前・・・って感じです。さっさと掘られればいいのに
→最近栄に優し目の感想を多くいただいていたので、久々に厳し目のコメント、これはこれで嬉しいです。栄が自分勝手なのは間違いないですね! そして後段の「さっさと掘られればいいのに」にちょっと笑ってしまいました。
- リラが悪いわけではないんでしょうが、羽多野にとっては残酷ですね
- 栄目線でリラが悪者になるのは仕方ないですが、どうしても我が子を産みたいという女性としての心情も人によってはそう思うかと
- 義父が血筋に拘ったが故の離婚だと思っていましたが、リラの方が実子に拘っていて尚且つ(彼女の意思ではないにせよ)結果的に父親を汚れ役にした、という設定は思わず唸ってしまいました。うまく言い表せないのですが、リラの無垢さや鈍感(天然?)さ、それ故に栄が彼女に嫌悪感や苛立ちを抱く模様が絶妙に描かれていたのが印象的でした(悪気はないから尚更タチが悪い)
→本当にこればかりは誰が悪いともいえない問題なので、あえていうならもっとちゃんと正面から話し合えよという(でも全員がいつもちゃんと正面から話し合っているならばBL小説におけるドラマ要素はほとんど発生しないという笑)。今回感想をいただいた範囲では割と「どうしようもなさ」を受け入れていただけているようで良かったです。リラは、羽多野の不器用さを可愛いと思ってコロッと惚れてしまったりと、無垢で悪気はないけど単純で無自覚な自分勝手さのあるお嬢様ですね。もしかしたらわかりやすい悪女以上に栄にとっては苦手なタイプかも。
- 羽多野とリラの別れについては不妊発覚から夫婦関係が壊れてしまうまでの様子をもう少し窺い知れたらと思いました。リラが実子を持ちたいという気持ちが強かったのは理解できたのですが、「精子バンクを利用する等の手段で、養子ではないリラの遺伝子を持つ実子を羽多野と育てる」という方向ではだめだったのか、という疑問も残るので、「きっかけは不妊だけど関係として終わった」という説明が聞ければな、と思った次第
→ありがとうございます! 羽多野が出てきたあたりでしっかりフォローしたいと思います。こういう部分は頭の中にイメージはあってもストーリーを急ぐばかりについすっぽ抜けたりしがちなので、教えていただけてとても嬉しいです。
- 栄がリラに一撃を食わらせたのにはスッキリしました。こういう時は栄の意地悪さがいい仕事をしたかもですね
→最近きれいな(というか乙女な?)栄が続いていたので、久しぶりに底意地悪い部分を書けて良かったです。歓迎される描写かどうかはともかく、わたしとしては、やっぱり栄は性格悪くなきゃと……笑。
- 色々と羽多野の背景が分かった今、そろそろ羽多野側の心情が知りたくなりました。今後の楽しみです。後は栄が受け側になる過程を知るのも楽しみ
→「こぼれて、すくって」は最後まで栄視点なので羽多野の気持ちは主に会話での告白になるかと思います。完結後に羽多野視点の番外でのフォローもやりたいですね! 栄がどうやって受けに回るかは、もうちょっとお待ちください。
- 今回色々明かされて、読み返したくなってきました
→ありがとうございます。お時間あるときにでも是非! もしくはサイト側の連載終了後にムーンライトのベルズさんへの転載を開始しますので、もしムーンユーザーの方でしたらそちらで二週目を!
- 羽多野の長尾へのヤキモチ回も大好きです。二人が無事ハッピーエンドを迎えたあと、果たして栄は羽多野に水泳に行かせてもらえるんでしょうか。キスマークとか付けて水泳に行けない体にしてほしい
→やきもち全般いいですよね。わたしも大好きです。羽多野のやきもちはわかりやすくて(牽制込めてわざと)、栄のやきもちは屈折してるイメージです。水泳問題は本当に……そうなんですよ! 泳ぎに行くから跡はつけるなと言われて、それでもわざとつけて怒られるというのは絶対ありそうですよね。