Day after|心を埋める(番外編)

Day after|心を埋める(番外編)

おまけ

 ようやく「並んで歩く」ことへのお許しを得た羽多野は、遅いランチを済ませてから栄を誘って買い物に出かけた。ロンドンでは一緒に出掛ける機会もあったが、自身の生活圏で栄と肩を並べて歩くのだと思えば感慨もひとしおだった。 「新宿でいいの? 君は反対方向の方が慣れてそうだけど」  四...
Day after|心を埋める(番外編)

後編

 腕時計に目をやると午後一時を回っている。栄はもう昼を食べただろうか。電話で聞こうとスマートフォンを取り出すが、連絡の取りようがないことを思い出す。日本で使っていた携帯電話の番号はリラからの連絡に感情が昂り、渡英前に解約していた。ロンドンではプリペイドのSIMカードを購入したが課...
Day after|心を埋める(番外編)

前編

「けっこう伸びてましたね。うちに来るのもしばらくぶりでしたし」  顔馴染みのスタイリストの男が、肩にかかるケープを外しながらそう言って笑った。羽多野は軽くなった頭を振りながら「しばらく海外にいたから」と答える。  そろそろ散髪に行こうと思っていたところで予想外に落胆する出来事...
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