こぼれて、すくって

第27話

「谷口さん、最近調子良さそうですね」 トーマスから声をかけられ栄はキーボードを打つ手を止める。唐突すぎる質問だが、怪訝な気持ちで振り向くと栗色の髪の青年は含意ゼロの笑顔を浮かべていた。「調子……?」「はい、顔色も良いし表情から険が取れたというか。前は一日中眉間にしわを寄せてパソコ...
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拍手や感想ありがとうございます! 「羽多野は攻めの強者」に笑った→わたしの中で攻め度ランキングは「羽多野>>>>>未生≒栄>>(超えられない壁)>尚人」です。ただし栄にその自覚がないので、王子vs.使用人からどうやって正しい力関係を認識させるかが問題です……。 穏やかですが羽多野...
こぼれて、すくって

第26話

「あんな重いもの持って歩いたなら、肩こってるかなと思って」 少しだけ言い訳がましい色が混ざるのは、いつもならば間髪入れずに返ってくる「結構です」の言葉がないことに羽多野も違和感を抱いたからなのかもしれない。 それはそれとして、肩を揉んでやろうかというのが今の栄のニーズを的確に捉え...
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拍手&コメント御礼

感想レスは以下からどうぞ。拍手もありがとうございます! 再開待ってました!→お待たせしました! 更新お休みしている間ちょっと頭も整理できたので、またどんどん書いていきますね。 栄の剣道!→本編からずっと未練たらたらだった剣道、久々に稽古できて栄良かったねって感じですね。剣道は、皆...
こぼれて、すくって

第25話

栄が風呂から上がると、羽多野はキッチンに立っていた。リビングには肉の焼ける芳しいにおいが漂い、急に空腹を感じはじめる。我ながら現金だがこういうときには羽多野を置いてやって良かったと思わないでもない。 羽多野はちょうどフライパンから肉を下ろすところだった。しばらく休ませるとちょうど...