こぼれて、すくって

第3話

その週の木曜は英国政府主催のカンファレンスに招かれていた。特に発言を求められる立場ではなく、ただ傍聴席に座って話を聞いているだけという、要するに今の栄にとっては一番気楽な類の仕事だ。 急に予定が空いたからと、この日は同じ経済部に所属する|久保村《くぼむら》も急遽栄に同行した。一緒...
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拍手&コメント御礼

「こぼれて、すくって」毎度ながら出だしの展開がトロくてすみません。その分更新スピード早めを目指します。拍手や感想、本日もありがとうございました。レスは以下よりどうぞ。 連載開始、嬉しい(等々のお言葉)→わたしもやっと始められて嬉しいです! 本編のイメージもあるキャラクターの話なの...
こぼれて、すくって

第2話

仕事を終えると英会話のレッスン、もしくはジムのプールでひと泳ぎ――そういった予定もない日はまっすぐ家に帰る。少し歩けば日本人観光客も多く足を運ぶ有名デパートや、大ヒットドラマのオープニングシーンにも使われた街角など目を惹く場所はいくらだってある。 だが、仕事も十分にこなせていない...
お知らせ

「こぼれて、すくって」開始しました

栄の番外というかほとんどスピンオフですね。羽多野×栄がOKな方はお楽しみください。拍手、感想などありがとうございます。今週末はあまり更新できませんでしたが、徐々にペースを戻していくつもりです。感想レスは以下よりどうぞ。 終わりがわかっているだけに尊い 違う未来はなかったかと想像し...
こぼれて、すくって

第1話

一見ただの重厚な扉に見えるそれを開け、中に入ると数人が入れる程度のスペースがある。ここから先に進もうとする人間はIDの有無に関係なく誰しも一度立ち止まらなければならない。背後の扉をしっかり閉じてからでないと館内に通じる二つ目の扉は開かない仕組みになっているのだ。 在外公館の特性上...