こぼれて、すくって

第68話

腰に回された羽多野の腕がぎゅっと力を増す。眠るための方法、というふたりのあいだではあまりにあからさまな符号を羽多野が聞き逃すはずはない。それなりの覚悟を持って口にしてはみたものの、いざ手放してみれば言葉だけが自分の意思とも感情とも離れたところを漂う心細さがあった。 何か言わなけれ...
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本日は主に「こぼれて、すくって」第66話感想へのレスです。 弱ってる羽多野にはキュンキュンする!最初の頃と立場が逆転してて、何故か栄が聖母に見える→立場逆転大好きなので書いていて楽しいですが、調子に乗って羽多野をかなりしょぼくれさせてしまったので……スパダリの羽多野が好きだった方...
こぼれて、すくって

第67話

指先を触れ合わせたまま栄は問う。「俺は、あなたに嫌われているんだとばかり思っていました」 今になってしおらしい顔で「君がいるからロンドンに行った」などと言われても頭から信じる気にはなれない。差し出されたこの手すら、いつもの気まぐれである可能性は十分ある。「嫌いだったよ、憎らしかっ...
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本日は「こぼれて、すくって」感想へのレスです。 70話程度とは……もうすぐ終わりじゃないですか。・゜゜(ノД`)そんな…えええ…寂しい~~~!!!!!→多分70〜75の間くらいでとりあえず完結になります。でも番外ネタがいろいろ控えているので悲しまずお待ちください! 栄の開発もまだ...
こぼれて、すくって

第66話

羽多野はゆっくりと目を見開き、それから視線を下に向けた。「……どうして君がそれを」 表面的にはそこまでの動揺はない。死期が近いことを知っていたからか、それとも栄の手前なんとか感情を堪えているのか。昨日リラから連絡を受けて以降、どのタイミングでどう伝えるべきか悩んでいただけに、栄と...