心を埋める

113. 尚人

いかにも我慢しているといった風にブラックコーヒーを口にする未生の姿を見て、尚人は自然と頰が緩むのを我慢できなかった。 口元の歪みだけで無理をしていることはわかる。出会って間もない頃、尚人を強引に呼び出した未生はコーヒーの苦味が苦手だといって喫茶店で甘い抹茶ラテを頼んでいた。別に虚...
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拍手&コメント御礼

本日も拍手やメッセージありがとうございます。1ヶ月半くらい休んだ時期があり、そこから怒涛の更新を続けられたのは読んでくれて反応くださる方々がいたからだなとしみじみ思います。未生が年下攻っぽい可愛さを出してきたというご指摘はその通りで、大きな挫折を経験して自分を見つめ直したことで、...
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112. 未生

大きな声を出して要らぬ注目を集めたことで怒らせてしまうのではないかと一瞬不安になったが、尚人は驚きのあまりそれどころではないようだった。耳にした言葉が信じられない様子で聞き返してくる。「……大学を受け直す? 君が?」 テーブルに座っているのはただの男の二人連れ。それ以上の関心を引...
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拍手&コメント御礼

本日も拍手やメッセージをありがとうございました。何気なく書いた「優馬攻説」ですが現在のところ3件ほど賛同の声をいただいております(笑)。栄と尚人の顛末に関する感想もいただきありがとうございました。手を離すことの難しさ、というのはこの話のメインプロットの一つだったので、注目していた...
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111. 未生

正直いって、尚人に話しかけるには勇気が必要だった。最後に会話を交わしてからは一年ほども経過している。そのあいだに顔を見たのすらたったの一度で、そのときも玄関で気まずくすれ違っただけだった。いまさらという気持ちは当然ある。 勉強にしろ人生経験にしろ人間関係の築き方にしろ、長いあいだ...