まぶたに蜜|心を埋める(番外編)

21.栄

 チクリと首元を何かに刺されたような気がした。ほんの一瞬だったので蚊にでも刺されたのかと思って栄は眠り続けた。朝になって手で触れてみたところ、特に熱も腫れも感じない。きっと夢だったのだろう。  そんなことより、栄の憂鬱は深まるばかりだ。  羽多野の様子がおかしい。普段なら触る...
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拍手&コメント御礼

お正月休みぎりぎりにやっとの更新ですが、あけましておめでとうございます。昨年後半はなかなか更新できませんでしたが、今年ものんびり続けていきますのでよろしくお願いいたします。 そして久しぶり&年始最初の更新。たぶん「まぶたに蜜」の続きを期待していただいていたと思うのですが、どうに...
僕と機械仕掛けと思い出

僕と機械仕掛けと思い出(5)

 サーシャは怖い顔をしてアパートメントの前に立っていた。  アンドロイドは普通の人間ほどには表情の変化が大きくないけれど、長く一緒に暮らしている僕は眉や目、唇のちょっとした動きだけでサーシャの気持ちが手に取るようにわかる。 「ずいぶんあわてて走ってきたようですが、どこへ行って...
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拍手&コメント御礼

なかなかペースが戻りませんが「まぶたに蜜」の続き更新しました。今日からは毎日1,000文字のノルマ決めてがんばります。リハビリなので出来はいまいちかもしれませんが書いて出さないといつまでもスランプ脱出できそうにないのでご容赦ください。文章は完結後にでもがっつり直します~。 拍手...
まぶたに蜜|心を埋める(番外編)

20.羽多野

 封筒の中身、それこそレポートの中身までざっと確かめてみたが、「度を越して不審なもの」――たとえばデートの証拠だとか、色恋を想起させるメッセージなどは一切見当たらなかった。羽多野は栄が風呂から上がる前に封筒を元どおりにしまい、何も探っていない・気づいていないふりを決め込むことにす...
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