お知らせ

拍手&コメント御礼

年末年始のお忙しい中サイトに来て下さった方、ありがとうございました。拍手やコメントも、お年玉もらった気分で嬉しく読んでいます。「醒める」の番外編はお年賀と言いつつお墓の話というあんまりめでたくない話でしたが、喜んでいただけたようなら何よりです。
神を屠る庭

15. 誤解の顛末

セスはただうなだれて兄の部屋に座っていた。普段は弟に甘いスイも今日ばかりは渋い顔をしてセスを見つめている。「……あの二人を、しばらくここに置くというのか」 その声色には明らかに不本意な響きが込められているが、セスはうなずくことしかできない。何しろあのアイクという大男は、おそらくは...
醒めるなら、それは夢(番外編)

眠る場所|1960年・ハンブルク

晴れた午後の公園を、ニコは車椅子を押しながら歩いていた。車椅子に座る老人は、左脚の欠落が目立たないよう膝にかけたブランケットで足先まで覆ってやっている。本人はあまり気にしていないようにも見えるが、彼が戦争で負った怪我とどのように向き合えばいいのかニコの中ではまだ答えが出ないままでいる。
サクラ踊る踊る

第15話

アルバイトの後に待ち合わせたのは深夜まで営業している喫茶店で、ひどく緊張してしている圭一は途中何度も引き返そうかと考えた。しかし和志を傷つけることなくすべての問題を解決するにはこれ以外に方法はない。それに——こういうときでもなければ一生、あの番号に電話をかける勇気は出なかっただろう。帽子を目深にかぶって、まるで怪しい薬の売人か何かのように周囲の様子を伺いながら店に入る。いずれにせよ顔を合わせることになるのだから隠れる必要もこそこそする必要もないのに、気後れしてしまうのだ。
お知らせ

年末のご挨拶

今年最後の更新をしました。ではでは皆さま良いお年を。ふと思いついた妄想を勢いで膨らませ、勢いで書きはじめたのは夏。それから約半年、このサイトを作って二ヶ月です。この間、読んでくださった方、拍手くださった方、感想コメントくださった方、皆さまありがとうございました。荒く拙くワンパター...