僕と機械仕掛けとビビ

僕と機械仕掛けとビビ

第4話

「え?」 僕がどんな言葉を欲しがっているかはわかっているはずなのに、サーシャは知らんぷりでもう一回繰り返す。「アキ、明日の朝一番にその女の子に謝りなさい」 聞き間違いなんかじゃない。僕を慰めてくれるどころかサーシャは迷うことなくビビの味方をしたのだった。だから僕は思わず、さっきよ...
僕と機械仕掛けとビビ

第3話

家に帰ってからもビビとのことが頭から離れなくて、僕はずっと嫌な気持ちのままでいた。涙はすっかり引っ込んでいたけれど、わくわくしていた小学校最初の一日をあの女の子から全部台無しにされてしまった。そう思うと悔しくてたまらない。「アキ、どうかしたんですか? 浮かない顔をして」 本を読む...
僕と機械仕掛けとビビ

第2話

学校に通いはじめた最初の日に僕の目を釘づけにしたのは、目の前でゆらゆらと揺れるピンク色をした二本のおさげ髪だった。 自由に髪の毛の色を変えることができる大人は別として、僕と同じくらいの子どもで、こんなにきれいな髪の色は見たことがなかった。サーシャだって「ストロベリーブロンドは珍し...
僕と機械仕掛けとビビ

第1話

僕の名前はアキヒコ・ラザフォード。 大きな川の近くにあるリフトもついていない集合住宅の最上階に、「育児支援ロボット」のサーシャと二人だけで暮らしている。僕の部屋の窓からは川向こうの公園にある大きな煙突が見えて、その景色は一番のお気に入りだ。 僕がロボットと二人だけで暮らしていると...