僕と機械仕掛けとビビ

僕と機械仕掛けとビビ

第9話

ビビは無理やりみたいに僕を部屋まで引っ張ってきた。 サーシャはお茶とお菓子をトレイに載せて部屋まで持ってくると、僕の机に置いて謝りもせずに出て行ってしまった。見たことないくらいよそよそしい態度に、僕はますますどうしたら良いのかわからなくなる。「サーシャはひどいよ。僕はただビビと仲...
僕と機械仕掛けとビビ

第8話

僕の不安をよそに、ビビはその後も変わらなかった。 いつも元気で、ちょっと強引で、ストロベリーブロンドのおさげを揺らしながら僕に駆け寄ってくる。だから僕もそのうちにビビのパパが言っていたこと――ビビが前に重い病気にかかったことがあるという話をほとんど気にしなくなっていった。 どちら...
僕と機械仕掛けとビビ

第7話

僕の見るビビはいつだって元気いっぱいで、他の友達よりもずっと強くて自信たっぷりでいるように見えた。だから僕の頭の中で「ビビ」と「病気」という言葉はこれっぽっちも繋がらない。だってビビが風邪を引いたところだって、僕は一度も見たことないのだから。「ビビが、病気?」 頭に浮かんだのは僕...
僕と機械仕掛けとビビ

第6話

ビビは不思議な女の子だった。 友達になろうと言われてうなずいて、次の日からのビビは最初の日に大げんかしたことなんて忘れたみたいに優しくなった。他にもビビと仲良くしたがっている子はたくさんいるように見えたけど、そういった子たちを交えて遊ぶよりも僕と二人になりたがった。 ビビはすごく...
僕と機械仕掛けとビビ

第5話

僕にはビビの言っている意味がわからなかった。だから振り向いて聞き直す。「ロボットの匂い?」 ビビは当たり前のように大きくうなずいてから、興味津々といった感じで僕の方に身を乗り出す。さっきまでのツンとした態度が嘘みたいにその目はキラキラと輝いて、とても嬉しそうに見えた。例えば僕が歩...