心を埋める 78. 未生
未生が尚人と最後に会ってからは、もう二ヶ月近くが経とうとしていた。もちろん一度だって尚人からの連絡はないし、未生から行動を起こすこともない。倒れた栄に病院で付き添っていた、というのが尚人に関して未生が得た最後の情報で、要するにそういうことなのだと自分を無理矢理に納得させた。いくら退屈でも日々は過ぎる。あっという間に桜が咲き、散り、未生は大学三年に進級した。
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