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73. 未生

羽多野が出て行って少し経ち、両親もそれぞれ寝室に入る音がした。父と顔を合わせる可能性がなくなったので、未生はようやく一階に降りて風呂に入った。髪を乾かし水を飲んで、二階に戻ったところで廊下にぼんやりと経っている白っぽい影に驚き思わず立ち止まる。だが、それはもちろん幽霊でもなんでもない。
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本日も感想ありがとうございました。栄のメンタルにやや落ち着きが見えたことで安心していただけたようで何よりです。わたしは全体の流れと要所要所のイベント(大抵はすごく書きたい場面)を決めて書き始め、そのイベントを楽しみに細々ストーリーを進めていくタイプなのですが、71話は前々から心待...
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72. 未生

帰宅した未生が玄関のドアを開けると、父のものとは異なる革靴が揃えてあった。見覚えのある黒のストレートチップ。リビングに向かって耳を澄ますと父の不愉快な声に混じって羽多野の低い声が聞こえた。父を送ってきたか、何らかの用事で呼び出されたかのどちらかだろう。
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拍手&コメント御礼

本日もメッセージなどなどありがとうございました。地雷ネタへの反応もいただきましたが、わたしは男性妊娠、ヤクザ、ヤンキー、夜のお仕事あたりがやや苦手なので、多分そのあたりは今後も書かないのかなあと思います。とかいって、三角関係や浮気ネタも決して好きだったわけではないのに今こうして書...
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71. 栄

笠井、という名を聞いて強張った笑顔を浮かべた尚人が気まずそうに出ていくと、部屋には栄と羽多野の二人だけになった。わざわざこの男が笠井家の関係者だということを尚人に伝える必要などなかったのに、なぜあんなことを言ってしまったのだろう。栄自身にもよくはわからない。