心を埋める 73. 未生
羽多野が出て行って少し経ち、両親もそれぞれ寝室に入る音がした。父と顔を合わせる可能性がなくなったので、未生はようやく一階に降りて風呂に入った。髪を乾かし水を飲んで、二階に戻ったところで廊下にぼんやりと経っている白っぽい影に驚き思わず立ち止まる。だが、それはもちろん幽霊でもなんでもない。
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