心を埋める 32. 未生
夜も明ける前から部屋を出て行った尚人を見送って、未生は二度寝を決め込んだ。規定のチェックアウト時刻直前に起き出してシャワーを浴び、そのまま大学へ向かうことにする。遅刻はしたものの、出席認定されるぎりぎりの時間に二限の講義に滑り込んだ。やる気の薄い講師の授業をやる気の薄い学生たちが聞いている、いつ見ても覇気に欠ける教室だ。
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