死に神の名付け親

Chapter 4|第69話

ルーカスが足を止める。ラインハルトにはわかっている。今話をしないとルーカスは本当にここから去ってしまう。そしてもしかしたら今度こそもう二度と戻ってはこないかもしれないのだと。「ルーカス、待ってくれ」 もう一度呼びかけるとルーカスがゆっくりと振り向いた。 言いたいことは山ほどあるの...
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拍手&コメント御礼

その間、訪問してくださった方、拍手やメッセージを下さった方ありがとうございました。丁寧な感想や体調へのご心配、嬉しかったです。風邪はすっかり治りました。来週まで仕事が立て込んでいるのと……更新できていない一番大きな理由は実は、自宅のネットがまだ開通していないことだったりします。の...
死に神の名付け親

Chapter 4|第68話

残された言葉の意味も手の中にあるものの持つ意味も理解しかねている様子で、ルーカスは去ってゆくオスカルの背中をぼんやりと眺めていた。なかなかラインハルトの方を振り返ろうとしないのはきっと、彼もまたこの状況に戸惑っているのだろう。 もちろんラインハルトだって、ルーカスと二人きりで取り...
死に神の名付け親

Chapter 4|第67話

オスカルがちょうど目隠しの位置に立っているせいでラインハルトには開いた扉の向こうが見えない。だから驚いたように動きを止めたオスカルの背中がはらんだ緊張の意味を瞬時に悟ることはできなかった。「おまえ、いつから」 つぶやいて、オスカルが一歩下がる。そしてラインハルトは耳を疑った。「…...
死に神の名付け親

Chapter 4|第66話

「これ、殴られたんだ」 そう言って、オスカルは空になった右手で自らの口元の絆創膏を指して見せる。「え?」 突然話を変えられラインハルトが思わず聞き返すと、オスカルは自嘲気味に小さく笑った。「昨日あのガキが事務所にやってきて、何も言わずぶん殴ってきた。こっちは何の構えもなかったから...