サクラ踊る踊る(番外編)

初恋のその先(後編)

「待って、苦しい」夢中になって引っ張っていたせいで、首が締まっていたようだ。圭一は和志を押しとどめるとTシャツを潔く脱ぎ去ってしまう。インドア派の圭一の肌は白いが、勤め先のカフェではずっと立ち仕事をしているので体には薄くしっかりとした筋肉がついている。
サクラ踊る踊る(番外編)

初恋のその先(中編)

特に抵抗がないのをいいことに抱きしめる腕に力を込めてみると、その中の圭一はいつもより熱いような気がした。もしかしたらそれも気持ちが昂ぶっている和志の思い込みなのかもしれないけれど。抱き合うことにはずいぶん慣れた。キスをしようとして前歯をぶつけることもほとんどなくなった。手伝う必要はないと拒む圭一をなだめたりすかしたり懇願したりして、何度も一緒に「練習」だってやってきた。だから、最初はいつもと同じ流れでいいはずだ。ただ普段と同じところでは終わらせない。違うのはきっと、それだけ。
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拍手&コメント御礼

「死に神の名付け親」完結につき普段より多めの拍手やコメントありがとうございます。どれも嬉しく読んでいます。気持ちとしては「その後末長く幸せに暮らしました」というところではありますが、少なくともあの時点でそこまで能天気な結論を出せる二人ではないので、書き振りとしては少し含みのある感...
死に神の名付け親

Chapter 4|第70話

「あっ、ルーカス」 キスに夢中になってぼんやりとしていた頭の中に、ふっと電気が走る。前回やけになったルーカスに押し倒されたとき、混乱のせいか身に染み付いた潔癖のせいかラインハルトの体は一切反応しなかった、そのことを思い出したのだ。「何?」 耳元に吹き込まれる声は甘く濡れて、熱っぽ...
お知らせ

「死に神の名付け親」完結しました

地味な話らしく地味な終わり方となりました。色っぽさも足りておりませんが設定的にどうしても控えめになってしまいました。今後はタイミングを見て番外も書いていければなと思っています。特に「醒める」の2人のウィーン訪問編で、4人勢揃いの姿を書きたいというのは前々からの夢(多分ルーカスは自...