死に神の名付け親

Chapter 2|第19話

「……いや、同居人の誕生日が、そういえば少し前だったかなと思って」 ラインハルトとしては何気なく口にした言葉だったが、クララは驚いたように目を見開き感情をあらわに身を乗り出してきた。「冗談じゃないわ、何平然としてるのよ。そんなの呆れて出ていかれたって文句言えないくらいの大失態じゃ...
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拍手&コメント御礼

本日も「死に神」の感想コメントありがとうございました。かわいい二人だと言っていただけて嬉しいです。子どもっぽい大人(といっても若いですが)と背伸びする少年なので、二人は実は同レベルなのかもしれません、笑。
死に神の名付け親

Chapter 2|第18話

洗面台の蛇口をひねり、ラインハルトはそこから出てくる水が少し温んできたことに気づく。日々の慌ただしさに追われる中でも、確実に季節は変わり、春は訪れているのだ。 顔を洗い、念入りにひげを剃る。髪は三日前に金色に染めたばかりだから問題ない。鏡に映るのはうんざりするほど見飽きた自分の顔...
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拍手&コメント御礼

「死に神」に拍手コメントいただきありがとうございました。「4万字使ってこれか!」と進みの遅さに自己嫌悪していたところなので、「丁寧」というポジティブな言葉を下さった方には救われた気分です。ルーカスとラインハルトがひとまず一緒に暮らせて嬉しい、という感想を下さった方もありがとうござ...
死に神の名付け親

Chapter 1|第17話

休日の外出から帰宅する人々でトラムは賑わっていた。ラインハルトとルーカスも、アパートメント最寄りの停留所で降車したときに人の波に流されてしまう。 ルーカスは、ラインハルトに置いていかれたと思ったのかもしれない。金色の頭は水に浮かぶくらげのように大人の広い肩や背中の間を漂い、ふいに...