死に神の名付け親

Chapter 1|第11話

翌日は土曜日だった。ラインハルトは普段と同じように仕事に出かけルーカスは学校へ行く。昨日と違うのは、身支度の物音で目を覚ましたのか、ラインハルトがリビングの扉を開けるとルーカスもソファから体を起こしたことだった。 寝起きの少しぽやんとした表情と、いくらか跳ねた金色の髪。一人暮らし...
僕と機械仕掛け

第5話

車は一時間以上走った。ごみごみしてしょっちゅう信号に引っかかる街中を抜け、そこら中をあまり上手ではないグラフィティが汚す下町を抜け、やがて広々とした郊外に出る。その間の何もかもが珍しくて、僕はずっとぽかんと口を開けて窓の外を眺めていた。「アキヒコ様は、この辺りは初めてですか?」「...
死に神の名付け親

Chapter 1|第10話

今夜はベッドを譲ろうか、と声を掛けたがルーカスはあっさりと首を振りソファの上で毛布を被ってしまった。こういう強がりは尊重してやったほうがいいのかもしれないと考え、ラインハルトもそれ以上何も言わなかった。 寝室に入ると部屋の隅に散らばったままの鏡の破片が目に入る。昨晩の自分を思い出...
お知らせ

拍手&コメント御礼

「死に神の名付け親」にメッセージ下さった方、ありがとうございました。(実は)攻と受どっちをどっちにするか悩んで決めた話だったりするので、設定気に入っていただけて嬉しいです。続きも読んでいただけると嬉しいです。
僕と機械仕掛け

第4話

ベネットと名乗った白髪混じりのおじさんの言うことの意味がわからずぼんやり立ちすくんでいると、「AP-Z92-M」が横からさっと手を出して僕の肩をつかんだ。これまで常に優しく紳士的だった彼からは思いもよらない激しい動きだった。「いけません」と、彼は強い口調でベネットさんに言った。 ...