まぶたに蜜|心を埋める(番外編) 19.羽多野
ただでさえ栄の妙な態度に気が滅入っているところに神野のたわ言にまで付き合わされた。自宅――と呼べば栄は相変わらず嫌味のひとつくらいは言ってくるのだろうが――のドアに手をかけたところで、羽多野は体の芯からじんわり疲れがにじむのを感じた。「ったく、歳かな……」 コキコキと肩を鳴らしな...
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