まぶたに蜜|心を埋める(番外編)

8.栄

いくら待っても帰って来ず、連絡すらない。この数時間で軽く十回、いや五十回は通知も来ないのにメッセンジャーのトーク画面を確認した。 羽多野が帰ってきたのは、いいかげん痺れを切らした栄がこちらからメッセージのひとつでも送ろうかと思った頃だった。「ただいま」 いつもどおりの呑気な声。ど...
僕と機械仕掛けと思い出

僕と機械仕掛けと思い出(4)

ドアが閉まる音ですら、いつもよりもずっと冷たく感じた。 サーシャが出て行ってひとり残された部屋で、もやもやした気持ちは大きくなるばかりだ。僕は他の誰でもなくサーシャと離れたくないと思っているのに――彼は同じようには思ってくれていないのだろうか。悲しい考えに胸がぎゅっとなる。 頭を...
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「まぶたに蜜」7話を更新しました。次回はまた栄視点に戻ります。 今回あの羽多野がタジタジでちょっと面白かったですw栄とくっつかない世界線であれば、もしかしたら羽多野は押しが強めの女性と相性良さそうですね。栄の妹さんとか……→今の羽多野は就労ビザが人質に取られている状態ですので、職...
まぶたに蜜|心を埋める(番外編)

7.羽多野

とことん自分本位な性格の持ち主ではあるが、羽多野はこれまでの職業人生ではそれなりに管理職的な振る舞いも求められてきた。だが、離婚で最初の職を失い、例の事件で議員秘書を辞めたときに思った。いくら献身的に振る舞ったとしても自分は仕事というものには恵まれない運命なのだ、と。 だからロン...
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「まぶたに蜜」6話を更新しました。続きは土曜くらいにがんばりたい……。 羽多野視点好きです。攻めの嫉妬萌えます。。→このカップリングは栄視点で書くことが多いので、羽多野視点はわたしにとっても新鮮で楽しいです。飄々と余裕ぶって意外と独占欲の塊です。