醒めるなら、それは夢(番外編)

ウィーン再訪編(7)|1961年・ウィーン

「ご、ごめんなさい」 反射的に謝罪の言葉を口にする二人に向かってシュルツ夫人は椅子を指し示す。その表情は柔らかかった。「なにも叱っているわけじゃないんだから、そんなにしょげるんじゃないよ。ほら、座って」「はい……」 ここは小さなベッドと訪問者用の椅子があるだけの、療養施設の小さな...
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サイトを引っ越ししました

急にサイトをリニューアルしたくなり、ついでにお引っ越ししてしまいました。かなり衝動的な犯行ですので、不具合があれば少しずつ直していきたいと思います。少し見た目は変わったので……目次が長い!などなど見づらい部分があれば申し訳ないです。WordPressの機能を以前より活用しているの...
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拍手&コメント御礼

「醒める」ウィーン再訪編は全部で10話くらいになるのかな? という感じです。ちなみに本編では「老婦人」としか出てこなかった大家さんですが、設定上の「シュルツ夫人(未亡人)」という名前を今回の番外編から当然のように出しています。エブの改稿(+リニューアル後のサイトに置く「醒める」)...
醒めるなら、それは夢(番外編)

ウィーン再訪編(6)|1961年・ウィーン

あのときニコは最後まで「何もなかった」と言い張った。ユリウスに呼び止められた時点でソビエト兵との間にやましいやりとりはなかったのだから嘘ではない。だが、もしもあそこでユリウスに出会わなかったら。そしてひと気のない薄暗い路地裏まで手を引かれ、手に数枚の紙幣でも握らせられたならば――ニコは手や口を使うことをためらわなかっただろう。当時はそれがそれがユリウスへの裏切りになるという意識すらなかった。
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拍手&コメント御礼

「醒める」の番外を更新しています。ミュンヘン〜ウィーン時代のニコは多少いかがわしいことをしてお金を稼いでいたんですよね。本編の序章でレオ(ユリウス)が気にしていた「ニコはどうやって生活しているのか」「コートを買う金はどうやって手に入れたのか」あたりの裏話なんですけど……ニコにとっ...