僕と機械仕掛けとゴースト

僕と機械仕掛けとゴースト(8)

部屋に戻ると僕は、机の引き出しの一番奥に隠してある封筒を取り出した。 中にあるのはストロベリーブロンドの髪の毛たったの一本。封を開けるのはずいぶん久しぶりだったけれど、大切な友だちの形見は相変わらずそこにあった。「ビビがいてくれれば良かったのにな」 思わず呟いた。 僕にとって特別...
僕と機械仕掛けとゴースト

僕と機械仕掛けとゴースト(7)

「楽しくなさそうですね。せっかくベンと会ったのに、もしかして喧嘩ですか?」 じっと僕の様子をうかがっていたサーシャが切り出した。喧嘩を疑われるなんて、帰宅してからの僕はよっぽど浮かない顔をしていたのかもしれない。「そんなんじゃないよ。でも、なんか」 そこまで言ったところで口をつぐ...
その他の番外|心を埋める(番外編)

スリープ・トーク(5)

まぶたを突き抜ける眩しさに、尚人は目を開く。「……!」 朝、と呼ぶにはもはや強すぎる光。明らかな寝坊だ。一気に脳が覚醒し、体を起こしたところで今日が日曜であることを思い出す。未生が隣にいないから、つい平日であると勘違いしそうになったのだ。「良かった」 安堵の呟きに続いて、少しずつ...
その他の番外|心を埋める(番外編)

スリープ・トーク(4)

本当は確かめるまでもなく、自分が欲情していることには気づいていた。 触れられて、煽られて、高みに導かれるだけではない。いつからか尚人は、不意に未生が見せる頼りなく子どもっぽい一面に掻き立てられる熱を意識するようになった。 子どもっぽいという言葉を未生は嫌うから、あえて伝えはしない...
お知らせ

拍手&コメント御礼

「スリープ・トーク」3話構成の予定で前編中編としてきましたが、1話増えてしまいそうなにでナンバリングに変更です。全4話で次回で完結します。「ミカドゲーム」も、おまけまで読んでいただいた方ありがとうございました。どうでもいいですが靴磨きってちょっと色っぽい行為ですよね。シューリペア...