醒めるなら、それは夢 84. 終章|1955年・ミュンヘン
五年間は長いようであっという間だ。秋の訪れを感じるその日、ユリウスは出所日を迎えた。刑務所での生活は規則正しく、完全に管理された日々はナポラで軍隊式の生活を経験したユリウスには快適なほどだった。おかげで自分の犯したことと比べれば与えられる罰は軽すぎるのではないかとときどき罪悪感にとらわれた。
醒めるなら、それは夢
雨を待つ国
醒めるなら、それは夢
醒めるなら、それは夢
醒めるなら、それは夢