雨を待つ国 4. 王殺し
――王を殺しなさい。その声は突然どこからか響いた。時刻は昼過ぎ。煮炊き用の薪を集め、ついでにキノコや木の実、うまくいけば野うさぎくらいは捕まえることができるかもしれないと期待を抱いて男は森に入った。ちょうど|楢《なら》の木の下を通りかかったとき、高い場所にキラキラと輝く黄金の枝が目に入った。金色の枝など珍しい、一体どうしたことだろう。誘われるように手を伸ばし枝に触れたところで刺すように頭が痛み、「王を殺せ」という声が聞こえてきたのだ。
雨を待つ国
雨を待つ国
雨を待つ国
醒めるなら、それは夢
雨を待つ国