僕と機械仕掛けと思い出

僕と機械仕掛けと思い出(13)

その日の午後はずっと変な感じだった。 授業中も休憩時間も、クラスの子たちが僕をちらちら見ては何やらささやき合っている。落ち着かなくて、嫌な気分で、だからといって自分から理由を聞くのは怖い。だから僕はできるだけ普段通りに振る舞おうとした。 理由を知ったのは、その日の授業がすべて終わ...
まぶたに蜜|心を埋める(番外編)

26.栄

なにやら面倒なことになってきた。栄はこの場から逃げ出したい衝動に襲われたが、もちろんそんなことは鍛え上げた外面が許さない。「ああ、じゃあ……ここじゃなんだから、お茶でも飲みながら」 それでもギリギリの決断で、場所を移すことを申し出た。なんせジェレミーと最後に交わした会話は彼のセク...
僕と機械仕掛けと思い出

僕と機械仕掛けと思い出(12)

「見知らぬお年寄りを助けようとしたのは良いことです。ただし、どんな良いこともやり方を間違えては台なしですよ。あなたは優しくて正義感も強い。しかし、感情に任せて衝動的な行動をとる癖がこの年齢になっても治らないのは困りものです」 許す、と言っておきながらサーシャは夕食を終えてからひと...
お知らせ

拍手&コメント御礼

「まぶたに蜜」更新です。お気づきの方もいらっしゃるかも(というか栄以外はみんな思ってたかも)ですが、ジェレミーくんも神野さんに負けず劣らず曲者でございます。久しぶりに更新で拍手も多めにいただきありがとうございました。続きもがんばります〜。そういえばエブリスタの「心を埋める」が終盤...
まぶたに蜜|心を埋める(番外編)

25.栄

――栄さん、今日はお忙しいですか? ピコンとスマートフォンにポップアップしたメッセージに栄は「まいったな」と頭を抱える。送信者はジェレミーだ。栄が今日もプールに行くかを知りたいのだろう。 ここのところ数日と空けずにジムで会っていたし、泳ぎのフォームを見てやる約束をしていた手前、互...