お知らせ

拍手&コメント御礼

先週久しぶりに長尾SSを更新したので、拍手もたくさんいただき、コメントやメールも……ありがとうございます! 今回は長尾というかほぼ羽多野×栄じゃないのというお話でしたが、喜んでいただけて嬉しかったです。もちろんわたしも書いていて楽しかったです。地味地味な「うつくしいあし」はそろそ...
うつくしいあし

第33話

残暑がようやく和らいだ頃、ぼくは正式に復学した。 生活が荒れたせいでいっとき崩していた体調は、完全に元通りになるまでに思ったより長い時間がかかった。この体では、ほんの少しの不摂生に大きな代償を払わなければならないことを知ったという意味では、あれもまたいい経験だったのかもしれない。...
長尾三佐の憂鬱な幸福|心を埋める(番外編)

パブでの邂逅、編

「クリスマス編」の翌年6月くらいの長尾です。相変わらず夢みてます。 秋の日はつるべ落としというが、その逆はなんと表現すればいいのだろうか。そんなことを考えてしまう程度には、ロンドンの春はみるみるうちに昼が長くなる。 三月末に夏時間になってからしばらく経つとイースター。それから五月...
うつくしいあし

第32話

宇田が自分の脚を切りつけたのは、最初の大学受験に失敗した頃のことだったのだという。 どの傷もたいした深さではなく、命はもちろん脚の機能に関わるようなものではなかった。脚の傷そのものより「なぜ彼が自分の脚を傷つけようとしたか」が問題となったのは当然の話だ。「真輔の両親はすごく優しく...
うつくしいあし

第31話

「左脚が……存在するべきじゃない?」 ぼくには、宮脇が何を言っているのかわからなかった。 人間――いや哺乳類というのは基本的なデザインとして四肢がそろっているものだ。もちろん先天的、後天的になんらかの事情で欠損することはあるが、それはあくまでアクシデントであり、手や脚が「存在すべ...