うつくしいあし

第23話

「どうしたの、落ち着かない?」 部屋の真ん中に立ったまま、いつまでも周囲を見回しているぼくに、宇田は不審そうに声をかけてくる。「いや、宇田くんはここで暮らしているんだなと思って」「……人を招くような部屋じゃないって、これで納得しただろ」 ようやく恋人の部屋に上げてもらえた喜びも感...
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拍手&コメント御礼

だいぶ進んできました「うつくしいあし」。ただひたすら土岐津がヤバく、宇田が怪しげな話となっておりますが、次回はやっと話が大きく動く予定! です!更新できたりできなかったりですが、拍手やTwitterへの反応などいつもありがとうございます。 土岐津さんはすごくあやうい感じがしますよ...
うつくしいあし

第22話

関係は順調だと思っている。 ぼくが宇田を好きで、宇田もぼくを好きでいてくれる。相変わらず週に二度は会っていて、抱き合うときも以前よりずっと恋人らしい触れ方をするようになってきた。 まだ挿入を含むセックスには至っていないが、それはただぼくたち双方に経験がないから慎重になっているだけ...
うつくしいあし

第21話

「え、彼女? いつの間に?」 本村は目を丸くした。 厳密には「彼《《女》》」ではないが、わざわざ面倒な事情を明かすつもりはないので黙っておく。詳細を語るまでもなく、驚きと羨望を含んだ友人の眼差しに射抜かれるだけも自尊心は満たされた。「とにかく、そういうことだから星野さんと実験する...
うつくしいあし

第20話

薄暗く狭い部屋の空気はよどみ、独特のにおいが立ち込めている。 大学の生物制御研究室に付属する飼育室。農薬や殺虫剤が研究のメインなので、実験動物といってもほとんどはいわゆる「害虫」と呼ばれるもの。哺乳類はいくつかラットのケージが置いてあるだけだ。 はじめて入ったときにはここの空気が...