醒めるなら、それは夢 25. 第2章|1934年・ハンブルク
一九三四年の九月にユリウスとニコは揃って進級した。そして、進級してから最初の一ヶ月の間にユリウスは教員控え室に三度呼び出された。「なんでおまえはすぐに暴力を振るうんだ。幸い怪我がなかったからいいが、椅子なんか投げて当たりどころが悪ければ大変なことになるぞ」教師の呆れ果てたような言葉に、ユリウスは悔しさを殺すようにぎゅっと拳を握り締める。だが「なんで」に答える気などさらさらない。
醒めるなら、それは夢
醒めるなら、それは夢
醒めるなら、それは夢
醒めるなら、それは夢
醒めるなら、それは夢