その他の番外|心を埋める(番外編)

その他の番外|心を埋める(番外編)

きみのすきなところ 〜未生〜

それぞれがパートナーの「好きなところ」を考えてみる連作SS(になる予定)の未生→尚人編です。「なあ、笠井って彼女のどこが好きなの?」 授業の合間にお茶――といえば聞こえが良いが、場所は大学生協の食堂の片隅で、手元にあるのはペットボトル。そんな状況で突然篠田が問いかけてきた。 やた...
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ドライブをきみと

未生と尚人の小話です。「未生くんは、車の免許はとらないの?」 総武線に揺られながら、弟の不意のひと言に未生は正直面食らった。 前回会ってから数ヶ月。たいした期間ではないのに身長や手足がまた伸びたような気がする。定期的に顔は合わせているはずだが、未生の頭の中にある優馬のイメージは一...
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祭りのあとで

「心を埋める」本編107話の直後。ひとり暮らし初日の夜を過ごす尚人の小話です。 風呂から上がって、相良尚人は引っ越してきたばかりの部屋を改めてぐるりと見回した。 面積は今朝まで暮らしていた麻布十番のマンションの半分もないはずなのに、やたらと広く思える部屋。運び込んだ荷物はおおむね...
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Shall we have breakfast together? -おまけ-

鼻がむずむずして、背筋がぶるっと震える。「……っ、くしゅん」 盛大なくしゃみ。これは良くない兆候だと、小鍋をかけたコンロの火をひとまず止めてから尚人は慌てて上着を取りに走った。 原因は明らかだった。まだ肌寒い季節だというのに、バスルームで頭から冷水シャワーを浴びた。風邪を引いたら...
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Shall we have breakfast together? -6-

起き抜けからの思わぬ幸運を、未生は存分に堪能した。おそらくは尚人も――いや、目の端を紅潮させたままくったりと伸びている姿を見る限り「間違いなく」といったほうが正確だろう。 尚人のマンションは築年数こそそれなりだが、値段の割に広さがあり、日当たりが良い。さんさんと朝の光が差し込むベ...