その他の番外|心を埋める(番外編)

その他の番外|心を埋める(番外編)

Shall we have breakfast together? -5-

名前を呼ばれれば、体の奥が燃え上がる。昨晩もしたばかりなのに、まだ朝なのに、触れたい気持ちが膨れ上がって止まらなくなる。なにが穏やかなセックスも悪くない、だ。一皮剥けばやっぱり自分なんて、こんなもの。 おそらく責められることはない。だって未生はただのんびりと朝の時間を満喫していた...
その他の番外|心を埋める(番外編)

Shall we have breakfast together? -4-

学業と勤労に日々追いまくられる苦学生にとって、目覚ましが鳴らない朝の遅寝ほど気持ちの良いものはない。 傍らには心地良い自分以外のぬくもりがあるとくれば、このまま永遠に眠り続けても構わないと思いたくなるくらい――なのだが、うなじをくすぐる柔らかな感触に未生はゆっくりと覚醒する。 ま...
その他の番外|心を埋める(番外編)

Shall we have breakfast together? -3-

「……ってことがあってさ」 と、未生がひとしきり大学でのやり取りを話す間、尚人は身を乗り出して耳を傾けていた。 いつだってそうだ。どんなくだらないことだって、尚人には一切関係ない内容だって、未生の話すこと何でも楽しそうに、さも興味深そうに聞いていてくれる。もしかしたら研究や仕事の...
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Shall we have breakfast together? -2-

未生には、篠田とその恋人のけんかの原因がさっぱり理解できなかった。 まずもって未生には、朝食に味噌汁を食べる習慣はない。もしかしたら物心つく前には当たり前の食卓を囲んだ時代もあったのかもしれないが、少なくとも離婚後の母親が未生に朝食を作ることなど皆無だった。 ほとんどネグレクト状...
その他の番外|心を埋める(番外編)

Shall we have breakfast together? -1-

未生×尚人の小話です。続きます。「はぁ~……」 学食の列で目の前に並んでいる篠田が、もう何度目だかわからないため息を吐く。休憩時間だけならばともかく、講義中ももすぐそばで五分に一度のペースでこの有様なのだから、聞かされる方としてはたまらない。「おい、いい加減うるせえよ」 背後から...