まぶたに蜜|心を埋める(番外編)

まぶたに蜜|心を埋める(番外編)

おまけ1:後日談

※ジェレミーの裏側を暴く(?)お遊び要素強めのSSですので、「まぶたに蜜」のロマンティックな余韻を楽しみたい方は時間をおいてから読むことをおすすめします。「栄さん!」 待ち合わせたのは前に話をしたのと同じ公園のベンチ。栄が近づくと、ジェレミーはにこやかに立ち上がって声をかけてきた...
まぶたに蜜|心を埋める(番外編)

46.羽多野

「……ったく、いい年して大人げないんですよあなたは」 ベッドに横たわったままサイドテーブルに置いたフィンガーフードに手を伸ばす栄を、羽多野は微笑ましい気持ちで見つめる。 普段の彼なら「ベッドでものを食べるなんて行儀が悪い」と断固拒否するに違いないが、長い時間をかけてたっぷりと睦み...
まぶたに蜜|心を埋める(番外編)

45.栄

それはそれとして「スケベ心」なんて言い方はひどい。「そういうんじゃないって、何度言ったらわかるんですか」 羽多野の膝に乗り肩に頭を預けたまま栄がぼやくと、触れ合った体を通じて小さな笑い声が響いてくる。「本当に一ミリも?」 耳元で囁かれれば乾きかけた髪が揺れてくすぐったい。栄は羽多...
まぶたに蜜|心を埋める(番外編)

44.栄

情熱的に口づけられて、貪るように抱かれて、ときに「こういう気持ちになるのは君だけだ」などと歯の浮くような言葉を囁かれて溺れそうになりながら、ときに羽多野の過去は針のように栄を苛む。 口の上手い男の言うことをどこまで信用していいのか。他に男も女も抱いたことがあって、結婚すらしていた...
まぶたに蜜|心を埋める(番外編)

43.栄

酒は一滴も飲んでいない。完全に素面の状態でベッドに入るのは二人にとっては珍しいことだ。 今の栄は、いっそのこと前後不覚なほど酔っ払っていれば良かったのにと悔やまずにはいられなかった。いや――強烈な感覚が下半身から全身を貫けば、そんなことを考える余裕すらなくす。「……っ、ああ」 柔...