雨を待つ国 21. 王殺し
やがて溶けた体が元どおりに戻る感覚があり、気づけば〈王殺し〉は北の塔の中にいた。一瞬、入り込む場所を間違えたのかと思った。というのも、そこは薄暗く冷たくじめじめとした狭い場所で、王の祈りのための神聖な場所というよりはむしろ牢獄のように見えたからだ。しかし、先ほど塔の外側で聞いた宰相と筆頭賢者の怪しげな会話を思い出すと、彼らが〈少年王〉をこんなひどい場所に押し込めてしまうのも不思議はないような気がしてくる。
雨を待つ国
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