雨を待つ国 11. 少年王
眠れない。〈少年王〉は天蓋のついた大きな寝台の中で何度も寝返りばかりを繰り返した。午後の祈りのせいで体も心もくたくたに疲れているのに睡魔はちっとも訪れず、不眠は日々ひどくなるばかりだ。「はあ」祈りの時間に〈あれ〉に蹂躙された後はいつも意識を失ってしまう。そして目を覚ますと不思議なことに、乱れた衣服も汚れた体も嘘のように元どおりになっているのだ。まるで〈あれ〉が現れたことなどただの夢だったかのように。
雨を待つ国
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