雨を待つ国 34. 王殺し
だが、冷たい感触がふたつ、みっつと続くにも関わらず〈少年王〉のことで頭がいっぱいになっている〈王殺し〉はすぐには気づかなかった。先に声を上げたのは広場に集う人々の方だった。突然鳴りだした北の塔の「鳴らずの鐘」に呆気にとられていた彼らは、自分たちの顔をぽつぽつと水滴が打ちはじめると驚き、天を仰いだ。「雨だ……」
雨を待つ国
雨を待つ国
雨を待つ国
醒めるなら、それは夢(番外編)
雨を待つ国