雨を待つ国 30. 少年王
突然、頭上から黄金の雨が降り注いだ。〈少年王〉は同じ光景を前に見たことがあった。部屋の窓から外を眺めていて、王宮の窓に注ぎ込む黄金色に驚いて部屋を飛び出したところであの獣と出会ったのだった。まぶしさに目をしばたかせながら〈少年王〉は美しい光に見とれた。牢の前に座り込んだ牢番も同じようにぽかんと宙を眺めている。しかし光はすぐに消えて、牢の中には再び闇が落ちる。そして……。
雨を待つ国
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