醒めるなら、それは夢 26. 第2章|1935年・ハンブルク
ナタリーがドイツを離れることになった。想像もしなかったといえば嘘になる。普段なら夕食の片付けを終えたらすぐに帰ってしまうナタリーが、遅くまで残って父親と話をしているのをこのところよく見かけた。何か良くないことが起こりはじめていることには気づいていたが、ユリウスは怖くて自分から確かめることができずにいた。「ユリウス坊ちゃん、たいへん申し訳ありませんがナタリーはお暇をいただくことにしました」
醒めるなら、それは夢
醒めるなら、それは夢
醒めるなら、それは夢
醒めるなら、それは夢
醒めるなら、それは夢