僕と機械仕掛けと思い出

僕と機械仕掛けと思い出(26)

運ばれてきたアイスクリーム・サンデーは予想以上に大きくて、豪華で、素敵だった。 バニラ、チョコレート、ストロベリーと、アイスクリームは三種類。トッピングに本物のイチゴと、チョコレートで動物の顔を描いたマカロン。猫、熊、うさぎ……どれも食べるのがもったいないけれど、思い切って噛みつ...
僕と機械仕掛けと思い出

僕と機械仕掛けと思い出(25)

夕方になると僕は約束を守って家に電話をかけ、サーシャが迎えにやって来た。「ご迷惑おかけしました。いつも急にお邪魔して申し訳ありません」「いえいえ、最近あまり遊んでないみたいだからちょっと心配してたのよ。アキヒコくん、またいつでも来てね」 もしかしたらベンのお母さんも、僕たちが仲違...
僕と機械仕掛けと思い出

僕と機械仕掛けと思い出(24)

ひと晩眠ると前日サーシャに宣言したときの勇気は半分以下にしぼんでいた。学校に行くのは気が重かったし、シルビアに話しかけるのは怖かった。 それでも僕は、必ず今日シルビアに謝るのだと決めていた。 そういえばずっと前、小学校に入って最初の日にビビと喧嘩をした。絶対に自分は悪くないと意地...
僕と機械仕掛けと思い出

僕と機械仕掛けと思い出(23)

前に「恋」について話したときもサーシャは「いずれわかります」と言った。そのときも、恋なんて面倒なことには一生関わりたくないと思ったけど、わがままになって人を傷つけるようなものであるなら――なおさら恋なんてしたくない。 なのにどうしてだろう、僕の知らない「恋」なるものをサーシャがし...
僕と機械仕掛けと思い出

僕と機械仕掛けと思い出(22)

ぽたぽたと、続けざまにこぼれ落ちる涙が床の色を変えていく。顔を手で覆ったシルビアは小さく嗚咽をあげて、肩を震わせて泣いていた。「あ……」 しまった、女の子を泣かせてしまった。うろたえたところで、後ろから力いっぱい突き飛ばされた。「ちょっと、どういうこと? 何してんのよ!」 さっき...