うつくしいあし

第46話

「土岐津くんも、風邪を引きそうだから」 これまでぼくもずぶ濡れであることに気づかずにいた無神経さを恥じるように宇田は言った。だが、こちらは返答に詰まる。だって、いくらそういう雰囲気ではないと自分に言い聞かせても、実のところ宇田の手が断端から腿——つまり敏感な場所に近づいてくるにつ...
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拍手&コメント御礼

「うつくしいあし」最終盤です。拍手たくさんいただいて、ありがとうございます。毎度のことですが考えなしに書きはじめて後で苦しむ癖は治りません(普段から、走りながら考えるタイプです)。わたしの書く話は心情描写過多な割りにイベントが少ないので、視点交代がなければ読むのがしんどいんだろう...
うつくしいあし

第45話

外国で、闇で脚の切断手術をうけるため——宇田が極めて質素な暮らしをしながら昼夜も休日も関係なしに働きつづけている理由はやはり、彼の脚に関係していた。「闇なんて、危ないよ」 意味がないとわかっていながら、ぼくは陳腐な言葉で彼を諫める。そもそも闇手術などというものは現実に存在するのだ...
うつくしいあし

第44話

泣き顔を見られまいとしてか、宇田はもぞもぞと右膝を立てて顔を伏せた。しかし涙は止まらず、体ごとしゃくりあげるように震わせながら小さな声でぼくをなじった。「……きれいじゃない。こんな脚、おれのじゃない。いらないんだ、ずっと」 その言葉にはっと息を飲んだ。 きれいだ、というのは偽らざ...
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拍手&コメント御礼

今週末もご訪問ありがとうございました。あとTwitterで羽多野×栄の番外予告をしたせいか、ご声援いただいて嬉しいです。苦戦していた「うつくしいあし」完結の目処がついてきたので、7月中、遅くとも8月前半には開始できそうです。もちろんちょっとだけ書いて止まっている「機械仕掛け」の続...