心を埋める 54. 尚人
スマートフォンの終話画面を眺めながら、尚人は不安とも心配ともつかない感情に戸惑っていた。今日の未生は明らかに様子がおかしかった。もちろん元々一筋縄ではいかない相手ではある。初対面からいままで、恫喝のようなことを口にしたかと思えば人懐っこく甘えるような態度を見せたりと未生のイメージは一貫しない。くるくると変わる印象に尚人はただ引きずられ翻弄されている。ただ、今日の未生の様子はこれまでに見せたどんな姿とも違っているような気がしていた。
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