神を屠る庭

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17. ここでのやり方

アイクはリュシカとともに見知らぬ集落での二度目の夜を迎えていた。 薬草の湿布のおかげか左脚全体がひんやりとして、いつの間にかしびれとそれに伴う不快感は少し和らいでいた。そんな気持ちが表情にも表れているのか、リュシカがおずおずと訊ねてくる。「脚、少しは楽になった?」「ああ、冷たくて...
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16. 最初の警告

いなくなってしまう。例えリュシカがクシュナンの心を奪おうが奪うまいが、もうしばらく経てばあの褐色の肌を持つ神の使いはこの集落への滞在を終え、山の神の元へ帰っていってしまうのだ。 その日が遠からずやってくることは知っていた。最初にスイに呼ばれたときから神の使いを集落でもてなす期間は...
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15. 誤解の顛末

セスはただうなだれて兄の部屋に座っていた。普段は弟に甘いスイも今日ばかりは渋い顔をしてセスを見つめている。「……あの二人を、しばらくここに置くというのか」 その声色には明らかに不本意な響きが込められているが、セスはうなずくことしかできない。何しろあのアイクという大男は、おそらくは...
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14. 飲み込む言葉

アイクとリュシカがしばらくこの集落に留まることに同意すると、セスはほっとした様子で部屋を出て行った。「僕たちの返事をスイに伝えに行くんだって」 リュシカはセスが石板に書いて伝えた内容をアイクに伝えた。セスの父はこの集落の長で、兄のスイがその後継者。アイクが眠っていたのは|長《おさ...
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13. 目覚める獣

ひどく気分の悪い目覚めだった。頭が痛み、体も思うように動かない。しかもずいぶん長く眠っていたような気がして――アイクは重いまぶたをゆっくりと持ち上げた。 にじんだ視界が少しずつくっきりと輪郭《りんかく》をあらわにし、最初に目に入ったのは心配そうに自分をのぞきこむリュシカの姿だった...