恋で死ぬ。かもしれません 40. 冷や水
目を覚ましたアカリは腰の重苦しさにほっと安心する。腰の重さは、眠っている間に蒔苗に抱かれたことの証だ。最初はあんなに嫌だった後始末をしていない中出しすら、今のアカリにとっては蒔苗の情熱を思い起こさせる甘い痕跡だ。ときには蒔苗が激しく自分を抱いたところを思い浮かべて、そのままベッドの上で自慰に耽けることすらある。寝室のクローゼットを開けると扉の裏側に大きな姿見がついている。アカリは裸のまま鏡の前に立ち自分の体のあちこちを確かめる。キスマーク、噛み跡、引っ掻き傷。そのひとつひとつを確認し、昨晩の行為を思い浮かべてみる。それだけで腹の奥に熱が溜まり鏡に映るペニスがピクリと震える。
