恋で死ぬ。かもしれません 15. 殴ってはみたものの
痛む体を引きずって大学にたどり着いたアカリはとりあえず教室に向かい二限の授業を受ける。そして午後、ゼミ共用の部屋に行くと当たり前の顔をしてそこにいる蒔苗に歩み寄り――。「おい、蒔苗」名前を呼んで少しだけ時間を与えるのは武士の情け。でもそれ以上は容赦しない。アカリは思いきり蒔苗の頬に右フックを見舞った。防御態勢を取っていなかった蒔苗はそのまま椅子から転がり落ちた。ついでに椅子も倒れたため、部屋にはけたたましい音が響き渡る。
